禁煙外来では、ニコチン依存症の治療を通じて、無理なく禁煙を続けられるようサポートします。一人ひとりの喫煙状況や依存度に合わせて適切な治療薬の処方やカウンセリングを行い、健康的な生活への第一歩をお手伝いします。
タバコの煙には数千種類の化学物質が含まれており、全身の血管や臓器にダメージを与え続けます。禁煙は、将来の大きな病気を防ぐだけでなく、日々の生活の質を劇的に向上させる「最も確実な健康投資」です。
禁煙を始めてからわずか数週間で、慢性的な咳や痰、呼吸時のゼコゼコした違和感が和らいでいきます。階段の上り下りでの息切れが軽減し、肺が本来の機能を取り戻していくのを実感できます。
喫煙による血管の収縮や動脈硬化のリスクをリセットしていきます。継続することで、狭心症や心筋梗塞といった命に関わる循環器疾患の発症率を大幅に下げることができます。
数日経つ頃には、味覚や嗅覚が本来の鋭さを取り戻します。これまで以上に食事の香りや味わいを深く感じられるようになり、日々の食卓がより豊かなものに変わります。
肺がんをはじめ、喉や胃腸など全身のがんリスクを段階的に低減させます。「吸い続けていた場合」に比べ、将来の健康状態に大きな差が生まれます。
ご自身だけでなく、受動喫煙にさらされるご家族(特に小さなお子さまや妊婦さん)の健康リスクをゼロにします。周囲の方への思いやりが、安心できる住環境を作ります。
上昇を続けるタバコ代の負担がなくなることで、家計に大きなゆとりが生まれます。また、喫煙場所を探す手間や「吸いたい」という焦燥感からも解放され、精神的な自由を得られます。
「禁煙は自分の力だけで頑張るもの」と思われがちですが、一定の条件を満たせば、医学的なサポートを健康保険(3割負担など)で受けることができます。
全5回のプログラムを通じて、お薬の処方だけでなく、医師によるカウンセリングや呼気検査など、包括的な治療を公的な助成のもとで行えます。
厚生労働省が定める以下の要件をすべて満たす方が対象となります。
以下の10項目のうち、5項目以上当てはまる方は「ニコチン依存症」と診断され、保険診療の対象となります。
ニコチンを含まない新しいタイプの飲み薬です。脳内のニコチン受容体に直接働きかけることで、「タバコを吸っても美味しいと感じなくなる」効果と、「吸わない時のイライラ(離脱症状)を軽くする」効果の2つを併せ持っています。
タバコを吸いながら治療を始められるため、無理なく自然に本数を減らしていくことができ、現在、最も禁煙成功率が高いとされる治療法です。
1日1回、腕や腹部にシールのようなパッチを貼る治療法です。皮膚を通じて少量のニコチンを一定のペースで体内に補給(ニコチン置換療法)することで、禁煙直後の激しい「吸いたい!」という衝動を穏やかに抑えます。
数週間ごとにパッチのサイズを徐々に小さくしていき、体内のニコチン濃度を少しずつ下げることで、無理なく卒煙へと導きます。仕事中など、頻繁に薬を飲むのが難しい方にも適しています。
口の粘膜からニコチンを吸収させる補助薬です。朝起きた時や食後など、「どうしても1本吸いたい」という強い衝動に襲われた際に使用することで、一時的にニコチンを補給し、喫煙の誘惑を回避します。
パッチと併用したり、お守り代わりとして持ち歩いたりすることで、禁煙中の「うっかり喫煙」を防ぐ効果が期待できます。